離婚を拒み10年間別居していた妻が、離婚と慰謝料500万円などを請求してきた事例

もともと妻が離婚を拒み10年間別居していたが、ご相談者に対し離婚と慰謝料500万円、財産分与などを請求してきた事例。慰謝料を30万円程度に抑えたうえで、早期の協議離婚が成立。

性別:男性
年代:50代
婚姻歴:
子ども:なし
職業:

担当弁護士:
近藤、橋本

背景

ご相談者は10年以上妻と別居していました。ところが最近になって突然、妻の代理人弁護士から内容証明が届き、そこには離婚と慰謝料500万円、財産分与などを請求するとの記載があったため、驚いてご相談にいらっしゃいました。

相談内容と弁護士対応

ご相談者は、妻と別居する際に離婚意思を伝えていたのですが、離婚が成立しないまま10年以上が過ぎていたという事情がありました。しかし、婚姻期間中の不貞の証拠があったので、妻が500万円の慰謝料を請求してきたのです。ご相談者としては離婚や財産分与に異存はないものの、慰謝料の点については納得できませんでした。
弁護士は、別居時点で既に婚姻が破綻していた以上、判例に照らしても慰謝料を支払う義務は全くないと主張していきました。

結果

ご相談者が早期解決を希望され、慰謝料については約30万円の支払いということで決着がつきました。

不貞行為が婚姻関係破綻後のものであることを当事務所が具体的に主張立証しつつ、財産分与についての提案が妻からみても有利なものであることにつき丁寧に説得していった結果、慰謝料については大幅な減額を実現しました。