東京都台東区 慰謝料請求弁護士

  • 0358354050受付時間 平日9:00~20:00
  • お問い合わせ

接触禁止文言とは

目次

接触禁止文言って何?

今後一切連絡しない,というような文言のことです。

不倫慰謝料問題を解決するとき,和解(示談)の内容として,次のようなものを入れることがあります。

今後一切,○○には連絡しない

携帯電話から情報を削除する

業務上の必要がないかぎり,連絡をとらない

・・など

すなわち,配偶者と不貞相手とが関係を断つことを約束させる,という趣旨で入れるものです。法律上の用語ではありませんが,これらをまとめて接触禁止文言と呼んでいます。また,これらの約束に違反した場合のペナルティを取り決める場合もあります。

接触禁止文言を入れるためには,お互いの合意が必要です。

強制的に入れることはできません。

裁判になる前の交渉がまとまり示談するとき,あるいは裁判になった後に和解でまとまるときには,お互いが合意すれば接触禁止文言を入れることが可能です。

しかし,話し合いがまとまらずに判決となる場合には,接触禁止文言を強制的に入れてもらうことはできません(違反した場合のペナルティも同様です)。この場合は,慰謝料額についてのみ,裁判官によって判断される形になります。

交渉での取引材料になりえます。

接触禁止文言を裁判で強制的に入れることはできないわけですから,「入れてくれるなら,慰謝料額を下げても良い」「接触禁止文言を入れてもいいから,慰謝料額を下げてほしい」というように,交渉で取引材料に使うことが可能になります(もっとも,交渉相手が接触禁止文言に無関心の場合には,取引材料にはできません)。

接触禁止文言を入れるときの注意

何をしてはいけないのか明確にする

何をしてはいけないのか(逆に言えば,何をしてよいのか)をきちんと明確にしておきましょう。

「一切連絡しない」というような約束は,一般論としていえばその約束をさせる側には有利ですが,相手方にはかなり不利になります。ちょっとした形式的な違反があってもこの約束を破ったという話になりかねず,後で紛争が再発する危険があるからです。

「慰謝料の請求を猶予する」というような文言を入れてしまうと・・

請求が難しくなる可能性があります。

不倫慰謝料を請求する側が,請求相手と配偶者との関係を断つことを優先するあまりに,「接触禁止の約束が守られている限りは,不倫慰謝料の請求を猶予する」というような文言を入れることに同意してしまうことがあります。

この文言を素直に読めば,接触禁止の約束を破ったということを請求する側が証明しない限り,不倫慰謝料を請求できないという意味になります。不用意にこんな文言を入れてしまうと,請求が困難になってしまう可能性があります。

不倫慰謝料を請求する側からいえば…

できるだけ厳しい内容の接触禁止文言に約束させたい,もし接触禁止を破ったら多額のペナルティを払わせたいというのはもっともです。しかし,そのことで相手方が応じてこず接触禁止文言を入れることができないとなると,本末転倒です(※)。一般論としては,ある程度の接触禁止に応じてくる可能性は十分あります。交渉の中で相手方の態度を見極めながら,接触禁止文言を入れてもらえるようにうまく進めていく必要があります。

(※1)たとえば不貞相手が配偶者の同僚である場合に「公私問わず一切会うな。違反したら1回ごとに100万円のペナルティを払え」と要求したとします。この場合,不貞相手からは「同じ職場だし会わないのは無理。それでペナルティと言われたらたまらない」という反応が予想されます。

不倫慰謝料を請求された側からいえば…

接触禁止文言を入れることに合意する代わりに慰謝料額を下げろ,というような形で交渉材料に使うことができます。しかし相手方によっては,そうした交渉をしようとすると「誠意がないのか」などと言われて話にならないこともあります。また,あまりに広漠とした内容の接触禁止文言を入れてしまうと,思ってもみないことがきっかけで相手方から接触禁止違反だと糾弾される可能性があります(※2)。

(※2)たとえば「二度と会わない。連絡もしない」と約束した後で,会社の業務で連絡せざるを得なくなり,連絡したらその際の着信履歴を相手方に見られてしまった,というような場合を想像してください。

まとめ

特に請求側が配偶者と婚姻を継続していく場合,配偶者と不貞相手との関係を断たせることを目的として示談書(和解条項)に入れるものが,接触禁止文言です。接触禁止文言を示談や和解条項の中に入れることができるのは,請求側と請求された側の双方が,接触禁止文言を入れること及びその内容に合意した場合だけです。仮に,訴訟後の和解交渉がまとまらず裁判官が判決を下す場合,判決内容に接触禁止文言を入れてもらうことはできません。

接触禁止文言を示談書に入れるか入れないか,入れるとしてどのような文言にするのか,違反した場合のペナルティはどうするのか等々,示談後の状況も見越した上での細部にわたる交渉がしばしば必要となります。交渉相手の態度を見極めながら話し合いを進めなければなりません。

当事務所には不倫慰謝料問題を多数手がけてきた弁護士が在籍しております。不貞相手に請求をする前の段階で,あるいは相手方から請求を受けた段階で,まずは今後どう対応すべきかご相談いただくことをお勧めします。

 

離婚のご相談 Consultation
03-5835-4050