【判決】退職を拒否して訴訟で争い、不貞慰謝料550万円を110万円に減額した事例 | 慰謝料請求に強い弁護士

  • 0358354050受付時間 平日9:00~20:00
  • お問い合わせ
新型コロナウイルス対策「オンライン面談・電話相談 実施中」

解決事例

【判決】退職を拒否して訴訟で争い、不貞慰謝料550万円を110万円に減額した事例

30代

  • 不倫慰謝料を請求された

相談前

ご相談者は、職場の既婚男性(交際相手)と親しくしていたのですが、そのことがその妻(相手方)に発覚してしまいました。相手方から呼び出され、慰謝料支払と自主退職を求められたうえ、不倫のことを会社に報告するなどとも言われました。

ご相談者としては、適正な金額の慰謝料を支払うことで責任を取る意向はありましたし、交際を続けるつもりもありませんでした。ただ、仕事を辞めることはどうしても避けたいという思いがあり、どのように対応すれば良いかと思って、ご相談にお越し頂きました。

相談後

当事務所は、相手方弁護士との間で交渉を試みましたが、退職しないなら慰謝料増額事由にあたる、500万円なら示談するということであったため、訴訟で争うこととなりました。
訴訟では、当事務所は、婚姻破綻がないこと、退職しないことは増額の理由にならないこと、示談交渉時点で接触禁止や違約金を提案するなど誠実に対応してきていること等を主張していきました。

尋問を経て判決となり、110万円で本件は解決となりました。

弁護士からのコメント

職場不倫が発覚した場合、相手方から退職を求められることは少なくありません。

本件でも相手方からそのような要求がありましたが、相談者としてはこれに応じる余地はありませんでした。

相手方が500万円もの高額な要求をしてきたことから示談交渉は折り合わず、訴訟で決着を付けることになりました。

 

退職要求を断っても、慰謝料が増えるわけではない

相手方は「退職しないなら慰謝料増額事由にあたる」と主張しました。

しかし、交際相手と同じ職場で働くことそれ自体が不法行為になるわけではありませんし、そもそも相談者のほうが退職すべきだとされる理由もありません。

つまり、もし相手方が「同じ職場で働いてほしくない」と思うのなら、相談者ではなく交際相手(=相手方から見れば自分の配偶者)に退職してもらうことでも、その希望は実現可能なはずです。

本件の判決でも、退職しないからといって慰謝料増額事由にはならない、という判断が下されました。

 

以上要するに、①退職要求を受けたとしても、それに応じる法的義務はない、②退職に応じないことによって慰謝料が増額されるわけではない、ということです。

 

訴訟で主張したこと

当事務所が訴訟で主張した減額事由は主に以下の点です。

 

  • 婚姻破綻がないこと
  • 不貞開始前から婚姻関係が円満を欠いていたこと
  • 不貞期間が短かったこと
  • 不倫の主たる責任は貞操義務に違反した交際相手にあり、相談者の責任は副次的なものにとどまること
  • 当初から不貞を認めたうえ、退職には応じられないものの、接触禁止や求償権放棄には応じることも可能な旨を提案するなど、誠実に対応してきたこと

 

判決になる場合の負担について

示談交渉がまとまらず訴訟になる場合でも、多くの場合は、裁判官を介した和解交渉が試みられます。

そして、和解交渉の中で裁判官が相手方を説得し、退職等の要求を断念させてくれる可能性もあります。

 

しかし、それでも相手方が断念しない場合には、和解交渉決裂→尋問→判決、という方向性になります。

そのため、結果的に尋問期日への出頭負担が生じることについては、覚悟しておく必要があります。

その負担を覚悟したうえで戦うことによって、裁判官の合理的な判断を得ることができるわけです。

 

本件では、尋問のうえ判決を得て、結果として、550万円の請求から110万円まで減額することができました。

 

退職も請求額も、そのまま受け入れる必要はない

退職も高額な慰謝料も、相手方から請求されるままに受け入れる必要はありません。

これらはあくまで、相手方の希望する内容にすぎません。

民法上、不倫の責任は損害賠償(慰謝料)を支払うという形で取ることになっており、法的に退職を義務づけられることはありません。

また、慰謝料の額が青天井に認められることはなく、ある程度の相場が存在します。

相手方からこのような請求を受けたときは、すぐに経験豊富な弁護士に相談することをお勧めします。

 

参照:不倫・不貞行為の慰謝料の相場は?

その他の解決事例

  • 不倫慰謝料を請求された

【訴訟で和解成立】W不倫の慰謝料を600万から220万に減額&交際相手に求償し110万円を認めさせた事例

ご相談者は、既婚者同士のW不倫(ダブル不倫)の関係にあった交際相手の夫から、弁護士を通じて慰謝料600万円の請求を受け、ご相談にいらっしゃいました。【任意交渉の難航と訴訟提起】 ご依頼を受けた弁護士は、相手方との任意交渉(裁判前の交渉)を開始しました。まず、そもそも離婚は本当なのか、仮に本当だとして交際相手が相手方に慰謝料を支払う形で合意していないか、と追・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【示談成立】弁護士から不倫慰謝料300万円を請求されたが、70万円分割払で解決

ご相談者のもとに、不倫慰謝料150万円を払えという内容の書面が法律事務所から届きました。そこで法律事務所に連絡すると、電話に出た弁護士から「離婚する方向になったので300万円を請求する」と言われてしまいました。ご相談者はびっくりして、当事務所へご相談されることとなったのです。相手方弁護士からの書面には、不貞の具体的事実が記載されていませんでした。 そこで当事・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【訴訟で和解成立】不倫慰謝料等500万で訴えられ、尋問前に50万で和解

ご相談者は、不倫が交際相手妻(=相手方)にバレてしまいました。相手方の弁護士から内容証明が届きましたが、そのことを別の弁護士に相談したら放っておけばいいと言われたので、応答せずに放置していました。数ヶ月後、裁判所から訴状が届きました。訴状には、不倫慰謝料や調査費用(興信所、探偵の費用)など合わせて500万円超を払え、という記載がありました。 ご相談者と・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求したい

【示談成立】訴訟せずに不貞慰謝料300万円を回収した事例

ご相談者は、ふとしたことから妻が不貞していることを知ったため、その不貞相手(=相手方)に対する慰謝料請求を希望されてご相談にいらっしゃいました。 ご相談者は、妻と相手方とのLINEメッセージの内容や、2人の逢引きの際の写真などを押さえていました。ご相談者としては、まずは浮気相手との決着をつけたいと思っていたのです。ご相談者の資料には様々なものがあり、そ・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【示談成立】慰謝料300万円を請求されたが、60万円に減額した事例

ご相談者は、一時期、職場の既婚男性(=交際相手)と親しくなりました。数年経ったある時、交際相手妻(=相手方)から突然連絡がありました。交際のことを咎められ、退職を要求されたのでした。そして、相手方弁護士から慰謝料300万円を請求するという内容証明が送られてきました。 ご相談者としては、探偵を当時つけていたなら既に時効ではないかという思いがありました。も・・・

詳しく見る
  • 男女問題

【示談成立】不倫相手と交際トラブルになり、80万円で関係清算し解決した事例

ご相談者は、勤務先関係の女性(=不倫相手)と懇ろになりましたが、次第に不倫相手から暴力を受けるなどするようになりました。ご相談者は不倫相手との関係を妻に打ち明けて関係を清算しようとしましたが、不倫相手からは納得できない、連絡を絶ちたくないなどと言われるばかりでした。どのように対処すれば良いものかと困ってしまい、当事務所にご相談いただくことになったのです。当事・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【再示談成立】500万円の示談書にサインしたが払えない→弁護士介入で360万円に減額した事例

ご相談者は、交際相手との不倫がバレてしまい、相手方(=交際相手の夫)から呼び出されました。そして、慰謝料500万円、そのほか接触禁止や違約金の記載のある示談書に署名・押印をしてしまいました。 自分の家族や職場に不倫がばれたくないと思って示談書に署名押印したものの、やはり示談書の内容には納得がいかないと思って、当事務所に相談いただきました。当事務所は、示・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【示談成立】肉体関係を否定したうえで早期に示談した事例

ご相談者は、相手方から、その妻と肉体関係を持ったと疑われてしまいました。そして、相手方から「これから不貞慰謝料を請求するつもりだ」と通告されたのです。ご相談者が相手方から聞かされたところでは、①相手方は離婚に向け夫婦間で話し合っている、②相手方の妻とご相談者がビジネスホテルの一室で夜から朝にかけて一緒に過ごした証拠を持っている、ということでした。しかし、相手・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【訴訟で和解成立】不貞後入籍。不倫慰謝料330万円の請求を150万円で解決

ご相談者は、交際相手の夫(=相手方)から電話で不倫慰謝料を請求されました。そして相手方が勝手に示談書作成まで進めようとしたため、ご相談者はこのままでよいのかと怖くなり、当事務所にご相談いただくことになりました。当事務所が相手方に接触したところ、相手方も弁護士をつけてきました。当事務所は相手方弁護士と示談交渉を進めて行きましたが、話はまとまらず、訴訟となりまし・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【和解成立】訴訟で慰謝料200万円を請求され、100万円・50回払で決着

ご相談者の手元に訴状が届き、ご相談者との不貞が理由で離婚した、慰謝料200万円を払え、という内容が記載されていました。 ご相談者は、交際相手とホテルに入ったことは事実ですが、不貞行為には及んでいませんでした。また、交際相手から、知り合う前から離婚話をしていた、性格の不一致で離婚となっただけだというように聞かされていたため、訴状の言い分には承服できません・・・

詳しく見る
離婚のご相談 Consultation
03-5835-4050