【調停和解成立】不当な500万円の確約書を白紙へ。離婚調停との同時解決で実質125万円まで減額した事例 | 慰謝料請求に強い弁護士

  • 0358354050受付時間 平日9:00~20:00
  • お問い合わせ
新型コロナウイルス対策「オンライン面談・電話相談 実施中」

解決事例

【調停和解成立】不当な500万円の確約書を白紙へ。離婚調停との同時解決で実質125万円まで減額した事例

40代

  • 不倫慰謝料を請求された

相談前

相談者は、交際相手が既婚者とは知らずに交際していましたが、ある日突然、単身で住む自宅に、相手方の夫と「離婚コンサルタント」を名乗る人物の訪問を受けました。

夕方から約3時間にわたり、自宅という密室で執拗な追及を受け、「サインすれば裁判にはならない」「裁判になれば社会的地位を失うし、取引先にもバレる」などと強く迫られました。手が震えて文字も書けないほどの極限状態の中、相手方は「メールを全て見せるなら600万円を500万円に負けてやる」と譲歩を装った提案を突きつけ、最終的に総額500万円、翌日昼までに100万円を支払うという過酷な内容の確約書に署名させられてしまいました。その原本も渡されず、手元にはスマホの写メしかない絶望的な状況で、翌日、当事務所へ駆け込まれました。

相談後

当事務所は直ちに受任し、まずは翌日に迫っていた100万円の支払いを即座にストップさせました。署名のわずか2日後には相手方へ通知書を送付。正式合意は成立していないこと、本件署名は強迫的な状況下でなされたものであり公序良俗に反し無効であること等を強く主張しつつ、適正な金.額であれば慰謝料を支払う意思があることを伝えていきました。

その後、相手方から慰謝料請求の調停が申し立てられました。通常、金額の開きが大きい慰謝料事件では調停に出向くメリットは少ないのですが、本件は「相手方夫婦の離婚調停」も同時に進行しているという特殊な状況でした。

三者間で一挙に解決を図る絶好の機会と戦略的に判断し、あえて調停に出頭。交渉の結果、当初の500万円という不当な請求を退け、交際相手の女性と「連帯して250万円(一人あたりの実質負担125万円)」を支払うという、法的に適正な範囲での和解を成立させました。

弁護士からのコメント

サインを迫られ応じてしまったというケースは決して珍しくありませんし、弁護士ではない第三者が介入してくるケースもあります。

ただ、今回は慰謝料調停と離婚調停が同時進行しており、慰謝料支払という点については交際相手と共同歩調を取れたことが、解決の戦略的な選択肢を広げる要因になりました。

以下、①署名の効力、②第三者介入の問題、③調停戦略、の順に解説します。

署名してしまっても、まず相談してください

あなたが確約書や示談書にサインさせられたとして、それが、直ちに法的に有効な合意として確定するわけではありません。

本件のように、重要部分が未作成で合意として成立していないと主張できる余地があったり、無効や取消しを主張できたりする場合があります。

 

参照:不倫の誓約書を無理やり書かされたら?無効・取消を争えるケースを解説

 

また、一応は示談書として整っており合意が成立したように見える場合であっても、弁護士が介入したうえ、改めての示談締結を交渉してみると、再度の示談が可能なケースもあります。

相手方としても、示談書の締結経緯に問題があったのではという認識を内心では有していることもありますし、あなたが約束に応じない場合には訴訟による回収が必要となりますが、そのためのコストを避けたいと考えて、一定の譲歩に応じる動機が生まれることもあるからです。

もっとも、そのような示談書を作成していない場合に比べれば、減額幅が小さくなるなど、相対的には不利な状況に陥りがちです。

 

弁護士への相談は、サインさせられた後すぐ、支払いを始める前に行うことが重要です。

支払いを一度でも開始してしまうと、合意を認めたが故の行動であると相手方から指摘される可能性が高いです。

本件でも、署名翌日の相談により、翌日昼までに迫っていた100万円の支払いを止めたことで、サインさせられた書面の内容については承諾していない、ということを示したわけです。

「離婚コンサルタント」の介入という問題

本件のように、弁護士ではない「コンサルタント」などの第三者が介入し、密室で数時間にわたって執拗に署名を迫るケースがあります。

弁護士資格を持たない者が報酬を得て示談交渉や慰謝料請求といった法律事務を取り扱うことは、弁護士法72条が禁じる非弁行為に当たる可能性があります。

相手方がこうした第三者を介入させた経緯・状況は、示談合意の有効性に疑問を抱かせる事情となりえます。

また、慰謝料額算定にあたっての一事情として、相手方の言動の不当性も考慮されることがあり、そうした不当性を示す事情ともなりえます。

 

こうした第三者が介入したうえで示談したのであれば、事実上、かなり不相当な内容になっていることも多いかと思われますし、争うのであれば速やかにその手続きをとるべきです。

なぜ調停に出頭することが戦略になったのか

その後、相手方から慰謝料請求の調停が申し立てられました。通常、金額の開きが大きい事案では調停に出頭してもメリットは少なく、調停委員が両者の妥協点を探るにとどまるため、大幅な減額は期待しにくいのが実情です。

しかし本件では、相手方夫婦の離婚調停が同時進行中で、その期日と同じ時間に慰謝料請求調停が実施されることになったのです。

 

この状況を踏まえ、あえて調停に出頭することを選択しました。

調停を断って訴訟で争うという手もありましたが、その場合、示談書へのサインという事実がクローズアップされる可能性が高い(万が一有効だとされれば500万円になってしまう)のに対し、調停であれば、交際相手も含めた三者間での実質的な話し合いの場を作ることができ、500万円という数字にとらわれない解決を図れる余地が生まれるであろう、という判断がありました。

また、訴訟となれば離婚調停とは切り離された別件として進行することになり、「示談書の合意は無効としても、では慰謝料額はいくらか」という点を判断するために離婚調停の行方を横にらみで進めることになりかねず、結局は解決までに相当の時間がかかる可能性もありました。

 

結論として、慰謝料の点については、交際相手と連帯して250万円(実質一人125万円)ということとなりました。調停に出ることにより、500万へのサインについては事実上問題とされることなく、連帯していくらで解決するかという点が話し合いの中心になったという意味で、こちらに有利な交渉の場を作り出すことになったのです。

 

参照:不倫慰謝料請求調停の連絡が裁判所から届いたら?

その他の解決事例

  • 不倫慰謝料を請求したい

【示談成立】夫には連絡しないと約束させ、不倫慰謝料60万円を回収した事例

ご相談者は、夫の浮気を疑い、LINEのメッセージを見たところ、職場の女性(=相手方)と肉体関係を持っていることが明らかになりました。 ご相談者としては、何よりもまず夫と相手方との関係を断たせたいと思って、ご相談に来られました。弁護士は、相手方に連絡して、ご相談者が大きな精神的苦痛を受けており慰謝料を請求する意向があること、但し今後夫との関係を断つのであ・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【示談成立】慰謝料500万を請求された後で相手方離婚。40万に減額した事例

ご相談者は、既婚男性と肉体関係を持つようになりました。男性からは、妻とは肉体関係がなくなっている、離婚を考えている、会話もほとんど交わしていない、などと聞かされていました。男性は離婚を切り出しましたが拒否され、逆に妻からご相談者との不貞関係を指摘されてしまったのでした。 その後ご相談者のもとに、妻(=相手方)の弁護士から電話があり、慰謝料500万円を請・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

慰謝料300万円を請求され、75万円で解決した事例

①ご相談者は、上司から好意を伝えられて、抱き合ったり、後日に性交渉を持ったりしてしまいました。そのことが上司の妻(=相手方)に露見し、謝罪や退職を求められました。さらにその後、相手方から依頼を受けた弁護士から連絡も入りました。②ご相談者としては、不倫したことを争うつもりはなく、相応の額を支払うつもりもありました。ただ、退職はしたくありませんでしたし、できるだ・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

590万円の損害賠償を請求されたが、165万円の判決で解決した事例

ご相談者のもとに、裁判所から訴状が届きました。ご相談者は同じ職場の女性と深い仲になり、その夫(原告)から慰謝料と探偵費用を請求されたのでした。 ご相談者としては、申し訳ないことをしたと思っていましたし、相応の額を支払うつもりもありました。ただ、もともと女性と原告は仲が悪く、離婚調停では女性がかなりの額を支払うので離婚してほしいと原告に要求していたようでした・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【示談成立】慰謝料400万円を請求されたが、130万円に減額した事例

ご相談者は、仕事の関係でかねてから知り合いであった夫婦の奥さんから好意を示され、関係を持ってしまいました。夫(相手方)はそのことを知り、ご相談者の上司に相談したことから、ご相談者は責任を感じて退職しました。その後、相手方の弁護士から、慰謝料400万円を支払えという内容証明が届きました。 ご相談者としては、相手方に申し訳なく思っており、相応の慰謝料を支払・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【示談成立】交際相手の子を中絶。不倫慰謝料500万円の請求を50万円に減額し解決した事例

交際相手の妻(=相手方)の弁護士から、ご相談者の職場に内容証明が届きました。その内容は、ご相談者が交際相手の子を妊娠したことで精神的苦痛を受けたので慰謝料500万円を請求する、というものでした。 ご相談者は、相手方に迷惑をかけて申し訳ないという気持ちでしたが、500万円はとてもすぐに払える額ではありませんし、どのように回答すればよいかと思って当事務所に・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【即決和解】示談後交際再開。慰謝料250万円を請求されたが、100万円分割払で解決した事例

ご相談者は、交際相手の妻(=相手方)と示談をしました。その内容は、相手方に対し慰謝料100万円を支払う義務を認める、ただし交際相手と別れるなら実際には支払わなくてよい、というものでした。ところがご相談者は、その後で交際を再開してしまいました。そこで相手方は、弁護士を付けて、慰謝料250万円と交際相手との接触禁止等をご相談者に対して要求してきました。当事務所は・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求したい

【示談成立】不倫相手に不貞1回300万円の違約金を認めさせた事例

ご相談者は、夫の浮気に長年悩まされていました。その後、過去の不貞などを認める念書を夫に書かせることができましたが、ご相談者としてはそれだけでは安心できませんでした。不貞相手に対して、夫との関係を断ち切ると約束させ、もし守られなかったときは高額の慰謝料を支払ってもらいたいと思って、当事務所にご相談いただくことになったのです。当事務所は、不貞相手に内容証明を送付・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【示談成立】W不倫で慰謝料300万円を請求されたが、90万円まで減額し解決した事例

ご相談者は既婚者でしたが、上司である既婚男性と親密となり、いわゆるダブル不倫の関係になりました。ある日、弁護士から内容証明が届き、不倫慰謝料300万円を払え、交際相手に接触するなという要求が書かれていました。 ご相談者としては、不倫慰謝料を減額したいというのはもちろんのこと、自分の夫に不倫がバレないようにしたいと思って、ご相談にお越し頂きました。当事務・・・

詳しく見る
  • 不倫慰謝料を請求された

【示談成立】慰謝料300万円を請求されたが、30万円に減額し解決

ご相談者は、SNSで知り合った女性と肉体関係を持ちました。その女性から結婚を考えている男性がいるとは聞いていましたが、いつ結婚するといった細かいことまでは聞いていなかったという記憶でした。 後日、当該女性の夫を名乗る人物(=相手方)から、直接会って話を聞きたい、ご相談者の会社などに不倫のことを連絡する、といった連絡が入りました。 ご相談者としては、相・・・

詳しく見る
離婚のご相談 Consultation
03-5835-4050